7オンスの庭

文化あふるる言の葉の庭

2023-01-01から1年間の記事一覧

おおみそか

年の暮れ 師走は末も フル稼働 あっけなく過ぎる おおみそかかな 奇特なる みなさまがたの 毎回の 星々励みに 歌詠み続ける 本年も 大変お世話に なりました 来年もまた よろしくどうぞ New Year’s Day ELLEGARDEN

パンディット

暁の 普く照らす 太陽に 祈りを捧ぐ パンディットかな Spiritual Embassies of the World - New Vraja Dhama, Hungary この動画の22:25-22:50を参考に一首。 暁の太陽に神を重ね観て、祈りを捧げるハンガリーのヒンドゥー系修道者。幻想的な情景に心が落ち着…

妙の一字の祭り

Pharoah Sanders - Kazuko (Peace Child) Pharoah Sanders - Journey To The One (1980) 太陽に 妙の一字を 重ね観て きたる一年 豊潤を祈る 先ず五節供の次第を案ずるに妙法蓮華経の五字の次第の祭なり、正月は妙の一字のまつり天照太神を歳の神とす もうす…

サンタクロース

youtu.be ELLEGARDEN-サンタクロ―ス 起こしたね 大丈夫だよ 窓の氷 溶け出す頃には 帰るからさ エルレの楽曲の中で最も好きな曲の一つ。歌詞の最後のオチの切なさが聞くごとに沁みる。みんなに素敵な贈り物を配り終えたあと、サンタは凍える寒さの場所に戻っ…

降誕祭に寄せてー映像作品4選

youtu.be youtu.be 今日はクリスマス・イブということで、クリスマスの元々の意味に朝から想いを馳せている。別名「降誕祭」と呼ばれるように、クリスマスはベツレヘムにイエスという人が生まれたことをお祝いする日。ある現代讃美歌に美しい表現がある。 Yo…

東照 / 失楽園

嬉しやと 再び覚めて 一眠り 浮世の夢は 暁の空 徳川家康 「厭離穢土欣求浄土」を掲げ、天下統一事業を完遂した為政者、徳川家康。彼の生涯が今年の大河ドラマの主題として取り上げられた。彼が築いた体制は260余年続き、のちに「江戸時代」と振り返られる長…

三止三請

● ● ● | ○ みたびこい もんぜんばらいを こうむれど つぎにはひらく のりのかどかな

参集

IZ*ONE-Panorama 倒れるのは起き上がるため。汚れるのはもっと清らかになるため。出口の見えない深い闇は、星々の煌めきを際立たせるために用意された舞台。それは永遠によみがえるもの。例えるなら、朝夕の読誦により何度も再演される未散の虚空会。あるい…

無量義の蕾

『マグノリアの木』の朗読 松本夕紀 久々にマグノリアの並木を歩くと、早いものであちらでもこちらでも蕾を蓄え始めている。虚空に白く浮かぶ蕾は何だか小さな星々のようで可愛らしい。冬の終わりには一面に花開き、あの静謐で神秘的な虚空会を目の当たりに…

什器に語りかける

物言わぬ 物の言葉が 入るまで 耳を澄ませて そっと語りかけ 特に仕事をする時心掛けているのは、これから使うペンやマウス、キーボードなどの物に「よろしくね」と語りかけること。忙しいと物の扱いがついつい雑になる。物に心はないにしても、お世話になる…

帰ってきたヒトラー

帰ってきたヒトラー 「道化役でも喜んでやろう」侮らせておいて、油断させておいて、懐に充分入り込んだ上で、自らの思想を民衆の頭に叩き込む。「変わり者の面白おじさん」の皮を被った「可愛い犬でも容赦なく撃ち殺す独裁者」。見ていて怖かった。しかし、…

修道

乱れては 整えてまた 乱れては 整え続ける これが修道 弟子が師に尋ねる、 「修行はいつまで続ければよろしいでしょうか?」 師は答える、 「死ぬまで」 生きている限り、心は乱れを伴うものだし、欲の暴走は常に付きまとう。継続が大事。心は乱れるし、体は…

有隣堂/リチウム/儺の國の星

いつも拝見しているブログの本日の記事で面白いchannelが紹介されていた。有隣堂という書店の主宰。某バラエティ番組を下地にしたようなテイストで、司会者扮する毒舌パペットと書店員の絡みが絶妙。 北方謙三回、凄く面白かった。 **** 心が泥だらけに…

輝く泥

泥ならば 泥らしく行け 「おらおらで しとりえぐも」と 覚悟の道を 雨上がりの太陽に照らされて輝く泥が好きだ。「顔に泥を塗る」等、泥のような嫌われ者なれども、輝く瞬間だってあるのだと証明されたような気がするから。 おらおらでしとりえぐも。独りで…

与えられるより与える者に

人が皆 私を離れ 去ってゆき 一人になって なお残るもの 濡れる石畳を進み昨夜の私が祈ったのは、諸天善神が弥増して元気になられることと、旺盛な御守護の下、出会うべき人に最高の形で邂逅することだった。 しかし、本当はこう祈ればよかったのだった。結…

氷雨

祝福の 氷雨降りゆく 石畳 甘露を献ぐ 威増し守護得ん 氷雨-日野美歌 神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添う。いにしえの法典の言葉が胸を去来す。懇ろに神の威の増すことを祈ったのち、氷雨降りしきる石畳の参道を辞す。濡れた石の路に映…

抽象的な籠

人は皆 無限の幻想 胸に秘め 神話の続き 紡ぐカテドラル sirufu999.blog.ss-blog.jp bijutsutecho.com 藤野一友という画家の「抽象的な籠」という作品に触発されて一首。衝撃を受けた。人間の胸中で無限に広がる幻想。それは神秘主義的に外側の社会へと展開…

Last Drivin’

この道を 独りで走る 気持ちいい 堪能しよう 最後の夜を ELLEGARDEN-Missing 라이브 한글자막 何もかも嫌になった夜は、お気に入りの道を走ることにしていた。その道は私の思考回路みたいに右に左にクネクネ曲がっていて、様々な色のランプを反射させた海面…

Sail Away

太陽の 波に遊んで 恍惚と 冬に向かいし 海を夢想す Chris Rea - Sail Away 今年の抱負は「サーフィンをやる」だった。忙しかったり、暑すぎてそんなムードになれなかったりで、結局、サーフィンはできなかった。 せめて気分だけでも、と懐かしい映画を思い…

改宗

塵点の 劫をし過ぎて いましこの 妙のみ法(のり)に あひまつりしを 宮沢賢治 本佛寺という九州のお寺のYouTubeで、賢治の墓所がある岩手の身照寺のことが紹介されていた。同じ法縁(法脈の上での縁故関係)らしい。 このエリアは代々、南無阿弥陀仏の伝統が根…

太陽のキス

木漏れ日に 微睡ながら 一筋の 陽に眩暈する 淡い午後なら paris match - 太陽の接吻 そんなのどかな淡い午後なら、あなたに出会えただろうか。名も顔も知らないあなたに。

幾千の 星々の如き 白蓮華 養う泥に 私はなりたい 私はこのように聞いたことがある。不動明王が頭に載せているのは、明王部の王様であるから当然、王冠だろうと思われているが、実はそうではない。そうではないならば、では何なのかといえば、それは衆生が座…

静謐

静謐な アトリエの空気 凛として 黙を献げる 祈りにも似て ステンドグラス youtu.be Agate Teapot(瑪瑙の急須) youtu.be 中世の製本 youtu.be 竹林から家具作り youtu.be マグノリアを調理 youtu.be 黙々とものづくりする動画を見ると落ち着く。人生の充実度…

アイル

年の暮れ 師走の狭間 ちと休憩 好きな漫画の アニメ化夢見て ずっと愛読していた漫画がアニメシリーズ化されることは嬉しすぎて、どうしようもない生活苦やうまくいかない仕事の悩みや1年先のことすら全く見通せない将来への不安なんかをまるで無かったこと…

献げるということ 2

前回記事はこちらから。 生活は一に信なり信あらば道おのずから開けゆくべし 窪田空穂 今年もアドベントのシーズンに入った。街ではクリスマスツリーや電飾が煌めいている。 あれはいつだっただろうか、もう何年も前のこと。当時の知り合いが通う教会で礼拝…

12月

屋根の上 猫が見ている 恋しくて 人求めては 離れる私を SION- 12月 SION - 12号室 12月に入る。一年の締めくくりのシーズン。今年も辛い仕事にしがみつきながら何とか生き抜いた。もう一息。師ではないけど慌ただしく走り回る、この師走の月を無事に乗り切…

泥に輝く

出雲より 神々帰る からさでの 今日の佳き日に 良縁を祈る 本日4時に神々は出雲を発たれた。「からさで」のこの佳き日に、白昼夢というか、あるヴィジョンを見た。 日泥上人(ニチデーショーニンと聞こえた。この漢字を当てるのかなと思った)と呼ばれるその方…

来年の抱負

マグノリア室内管弦楽団による演奏。楽団さんのお名前、素敵なネーミングセンスだと思う。ちなみに、私のこのアトリエでの執筆名もマグノリア。木蓮には、いろいろ思い入れがある。 今年は賢治の没後90年にあたる年なんだとか。年の暮れになって気づいた。今…

葬送

この海の南の果てにあるという畏れ無き島目指し漕ぎ出す ベックリンの「死の島」を見て、いにしえの人々が楽土を目指して旅出した「補陀落渡海」を連想した一首。 独裁者ヒトラーも文豪ヘルマンヘッセも、ベックリンの絵に傾倒していたらしい。 youtu.be こ…

根深汁

梅干しに 酒をあたため ちびり呑む ネギを刻んで 根深汁啜る YouTube動画に触発されて一杯。おとなの階段をまた一段登った気分。 根深汁【江戸長火鉢 46杯目】 by てこ蔵・TEKOZOさん youtu.be 根深汁とは、葱だけしか入っていない味噌汁のことです。葱の別 …