出雲より 神々帰る からさでの 今日の佳き日に 良縁を祈る
本日4時に神々は出雲を発たれた。「からさで」のこの佳き日に、白昼夢というか、あるヴィジョンを見た。
日泥上人(ニチデーショーニンと聞こえた。この漢字を当てるのかなと思った)と呼ばれるその方は、左肩に金色に輝く袈裟を掛けて、寒空の下、落ち葉が絨毯になっている田舎道を歩いている。疲労感を背負っているが、何より驚くのは、見事な袈裟よりも輝かしい割れんばかりの笑顔だった。皺の一つ一つが浅黒い肌に深く刻まれていて味わい深い。大人の色気というか、そんな感じがする。この方の積み重ねてきた苦労が、人格的な魅力にまで昇華されているのが見て取れる。
不思議な夢だった。夢の中ながら、素晴らしい邂逅だった。
金色の 袈裟を掛けたる 老僧の 割れんばかりの 笑顔輝く