この道を 独りで走る 気持ちいい 堪能しよう 最後の夜を
ELLEGARDEN-Missing 라이브 한글자막
何もかも嫌になった夜は、お気に入りの道を走ることにしていた。その道は私の思考回路みたいに右に左にクネクネ曲がっていて、様々な色のランプを反射させた海面と、星々がよく冴えた夜空がもう最高で、心の底から大好きだった。エルレガーデンやブリリアントグリーンを流しながらこの道を走れば、心はまるで毛布にくるまれた猫みたいになって、嫌なことはすっかり忘れられた。
でも、それも今夜で終わり。
誰かに決められたわけじゃない。環境のせいでもない。ただ、何となく、独りでこの道を走るのは、もう終わりにしようと、今夜がそれにぴったりだと、そう思ったから。
今度この道を走る時は、助手席に誰かがいる。そうじゃないなら、きっと私はもう二度とこの道は走らない。そう予感している。
今までありがとう。この道には何度心を救われたことか。そして、いつの日か誰かと走るその夜まで、そんな夜が来るかはまだわからないけれど、さようなら。