2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧
佐々井秀嶺 法華経の聖地、七面山参詣 あらし吹く 世にも動くな 人ごころ いはほに根ざす 松のごとくに 明治天皇御製(明治37年) kirishimajingu.or.jp 生まれ落ちてからずっと、何かしらの類の難儀と向き合っているような気がする。負けてしまいそうな時も…
Mother Ganges/智歌 隙間風に 体凍える 安アパート ぬくい湯出待ちの この侘しさよ お風呂場で 蛇口を捻り 水浴びる 唵と唸れば 聖河の沐浴 我が業よ 遡り及び 浄化せよ 始まりのない 無限の過去まで ガンゲー チャ ヤムネー チャイヴァ ゴーダーヴァリ サラ…
コーヒー・ルンバ - 西田佐知子 忙しい 日々のすきまに 一杯の コーヒーほどの 言の葉の庭を 本日はブログタイトル変遷史をば。 句歌集アルタイル↓心象スケッチ*アルタイル↓アトリエ アルタイル↓アトリエ トランキル↓ アトリエ ポラーノ ↓ 7オンスの庭 ←イ…
日常の ちいさな助け 感謝する 永遠(とわ)なる腕(かいな)に 守らるるを知る 理不尽な状況でこうむる難儀、その中にも助けはある。まさしく普門品で寄せては返す「念彼観音力」の波のように、日々の生活で些細な事柄を含めれば数えきれないほど、不思議な御守…
2月末 最後の日曜 暗き部屋 布団にくるまり わたてんを観る わたてんは 暫定1位 メンタルの 回復力が 高い作品 天使たちに お菓子を作り 服を縫う そんなあなたが いちばんかわいい 愛の庭に咲く百合は瞬く 風に揺られ悲しみを抱く そんな中に天使羽ばたく …
働けど 手取りは増えず 「生活は できそうですか?」 「それはまだです」 みそじ過ぎ 目は濁れども なお荒く みそひと文字に 感情爆ぜる この曲を 教えてくれた 修行仲間 あの子は今ごろ どうしてるかな 在野にて どこにも属さず 歌い散らす 恥は掻き捨て 野…
涙涸れ 怒りも湧かず 狂えない 若き激情 過ぎ去るを知る いつの間にか、うまく息継ぎができるようになってしまった。これはこれで一つの成長なのだろう。淡い淋しさだけが、陽の光が差し込み始めたアパートの部屋を包み込んでいる。 本日の曲は、ハルカトミ…
太陽の 女神の末裔 穏やかな 徳の輝き 普く照らす 今上天皇誕生日に寄せて一首。直接お会いしたことはないし、メディアで時折お見かけする程度の接点しかないけれど、妻思いで温厚な陛下のお人柄は、円満な人格の一つのお手本だと思っている。この国全体が、…
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば 道長 娑羅双樹の下で わたしは束の間の太平を楽しんだ いまとなっては 跡形もないけれど 有限の 世間の栄光 追い求め 浅き夢見と 散るも人生 跡形もないけれど 決して 悪くはなかったから 私…
人生は よろこばせごっこ 人生は 向き不向きなく ただ向かうのみ “人生最大のよろこびは何か? それはつまるところ、人をよろこばせることだと思った。「人生はよろこばせごっこ」だと気付いた” やなせさんは決して順風満帆な人生を送られた方ではありません…
吸い込んで 夜空に向けて 意を放つ 衆星の光を 射るが如くに 煩悩の 海に溺れて しかめつら されど心は 寂静の印 下手っぴが 恥をしのんで 紡ぐうた いつか結べよ 甘美な縁を 恋慕こそ 枯れた聖なる 草花を 蘇らせる 第一の道 愛染大王に献ぐ 身延山麓坊(身…
日が登り また沈むまでの 12時間を 忘れるように あてどなく走る どこまでも 走ったところで 付いてくる 頭が回らぬ 腹が立つ自分 幾十年 祈り求めて 来たけれど いまだ辿れぬ 糸先の誰か 明日もまた 右手を上げる この先で 誰かが見てる それを信じて
肩重く 目は霞めども 日々の業(わざ) 献げ奉る 天の聖衆へ こんな風に生きていて一体何になるのだろう?虚しさと自己嫌悪と漠然としたものへの怒りに飲み込まれそうになる。そこで思い出す。ここは浄(きよ)らかな楽土であり、私は楽土の住人なのだと。この目…
青柳の 枝にかかれる 春雨は いともてぬける 玉かとぞみる 今朝の日曜美術館は「本阿弥光悦」特集だった。興味があるアーティストなので面白かった。司会の小野さんも楽しそうだった。北斎と同じく、光悦も法華宗の信徒。宗祖である日蓮聖人がそうであったよ…
もしあの頃に彼らの音楽に、あるいはこの曲に出会えていたら、人生はきっと違ったものになっていただろう。もしかしたら音楽をやっていたかもしれない。もしかしたら仲間にも恵まれていたかもしれない。もしかしたら…。ありえたかもしれない過去を想像するの…
言の葉で覗いてみたい隠れてるあなたの白い肌の奥底 手を伸ばせば届く距離で話をしている。でも実際には手を伸ばさない。心地良い声が放たれるその唇に触れてみたい。繊細そうなその白い肌に頬擦りをしてみたい。ほんのりと匂うその芳しい香りに包まれたなら…
天にては 星々の如く また地には 春に万物 萌えたるが如く 私は実は門外の者なのだが、日蓮という方は、その著作を少し読めばわかるように、世間で抱かれている印象とはまったく対照的に、本当に惚れ惚れするぐらいに幻想的でロマンに満ちた表現をされる。神…
これはこれ 惑う木立(こだち)の 中ならずしのびをならう春の道場 宮沢賢治『マグノリアの木』より 「そうです。いかにも私の景色です。私なのです。だから仕方がないのです。」険しい日々をそう呟いてやり過ごす。純白に染まる満開のマグノリアの中を、私は…
あし原の しけしき小屋(おや)に すがたたみ いやさや敷きて わが二人寝し 神武天皇 歌の意味: 葦のいっぱい生えた原の粗末な小屋で、菅(すげ)で編んだ敷物を清めて幾枚も敷いて、私たち二人は寝たことだったね。 この歌は、神武天皇が皇后・伊須気余理比売…
youtu.be 山なみに日落ち夕べの経響く俤(おもかげ)追いて下ろす黒髪 心象の奥底にずっと秘沈されていて、空の色がオレンジから暗い青に変わる頃、時折、表層に浮かび上がるヴィジョン。あれは過去生の自画像なのか。 冒頭の動画は、今期の大河ドラマ「光る君…
来ぬ人をまつほのうらの夕なぎにやくやもしほの身も焦れつつ 待ち人が来る呪い歌。定家の歌(『拾遺愚草』二五六八)だが「唱ヘごと集ー長野県諏訪湖畔地方ー」(『旅と民俗』昭和九年八月号)に、この歌を三唱とある。 www.pat.hi-ho.ne.jp わが国には和歌即陀…
youtu.be 佐保姫の 糸染めかくる 青柳を 吹きな乱りそ 春の山風 (詞花集14) blog.goo.ne.jp 近所のアパートの隣にマグノリアの木が1本だけ立っている。もうすぐかな、と近頃はその木の前を楽しみに通る。蕾も膨らみが日々大きくなり、春の兆しが少しずつ…
いつの日か わかる日が来る 祈ってる 誰もがひとり すべてはひとつ
大空を 駆けゆく翼 麗しき 主を載せ赴く 淋しき場所へ 迦楼羅はヒンドゥーのガルダのこと。那羅延天ヴィシュヌのヴァーハナ(乗り物)。火を吹く霊鳥とされ、このことから、不動明王の背の火炎は迦楼羅炎と呼ばれる。不動明王への賛歌には以下のようなものがあ…
諸々の 見目麗しき 羅刹女を 率いて世間 引き導かん 毘沙門天は梵語でクヴェーラと云い、樹神である夜叉族から出た。羅刹女や薬叉たちにかしずかれている。『バガヴァッドギーター』10章でも羅刹と夜叉の主であると説かれている。 ランカー島(スリランカ)を…
youtu.be 初恋の 握れなかった 小さな手 一緒にかざした ストーブの匂い あとほんの数センチ。教室にはふたりだけ。もしあの時、勇気を振り絞って、おどけたムードにうまく乗って手を握っていたら、今もまだ一緒にいられただろうか。ストーブの匂いが再演す…
youtu.be かけがえの ない不自由を 手に入れに 過去を振り切り 今に戻りぬ 数年前に見た同シリーズ「グリッドマン」はヒロイン2人の魅力が際立っていたけど、 今作はモブキャラ含めて全員がそれぞれ魅力を放っている印象。 最終話の「かけがえのない不自由を…
歌の花 持ち寄り集う すずつくば まだ癒えぬ傷 芸術で満たす つくばとは連歌のこと。「やまとたけるのみこと」が筑波を通過したあたりで篝火を灯す翁と5-7-7のポエムで問答をしたのが連歌の起源とされる。そのため、連歌をつくばと呼び習わすようになったと…
経年して陳腐化の末に廃れる者。 苔むして趣きを蓄え長く残る者。 どこに分かれ道があったのだろう? 豆で追い払われる鬼。 伎楽や供物を以て勧請される鬼。 何が違うのだろう? 自分に問う。 お前は確かに愚鈍だ。 だが、愚鈍であっても、 繁栄する者もいる…
今週のお題「元気を出す方法」 youtu.be 仏母大金曜孔雀明王経(孔雀経)読誦動画 1:33:05から、 行者を常に衛護する羅刹女ラークシャシーたちの名の読誦が始まる。 孔雀から連想されるのはヤジディ教。クルドの民の宗教で、金色の孔雀大天使が羽を広げた様を…