妙の一字の祭り

Pharoah Sanders - Kazuko (Peace Child)

Pharoah Sanders - Journey To The One (1980)

太陽に　妙の一字を　重ね観て　きたる一年　豊潤を祈る

先ず五節供の次第を案ずるに妙法蓮華経の五字の次第の祭なり、正月は妙の一字のまつり天照太神を歳の神とす

もうすぐお正月。法華の法灯に伝わる御書(あるいは御遺文、御妙判とも。使徒パウロが各教会に手紙をしたためたように、日蓮大聖人も弟子たちに多くの手紙を宛てた)の中に、お正月を読み解いて「妙の一字の祭り」とする一節があるのを最近知る。妙の一字の祭り。「妙」の一字は、別の箇所では、万物の根源とも読み解かれている。サンスクリット語の「サット」にあたる。「サット」は「良い」や「正しい」という意味合い。今年のお正月は、私個人的にも社会全体においても、乱れほつれ果てて収拾がつかなくなっている一切に向き合い、一度きちんと清算して、あるべき姿に整う節目にしたい。一切は心によって定まる。開運も道開きも各種祈願も、心が改まってはじめて成就する。現状このままではいけないことは分かりきっている。そろそろ本腰を入れなければ。身を引き締めて、新年に臨みたい。