大空を
駆けゆく翼
麗しき
主を載せ赴く
淋しき場所へ
迦楼羅はヒンドゥーのガルダのこと。那羅延天ヴィシュヌのヴァーハナ(乗り物)。火を吹く霊鳥とされ、このことから、不動明王の背の火炎は迦楼羅炎と呼ばれる。不動明王への賛歌には以下のようなものがある。
一切の仏菩薩に帰命したてまつる。一切処に開花したまう大神通集積尊よ。汝に帰命あれかし、めでたし。
「一切処に開花したまう」
あらゆる場所に蓮の花を開いて姿を現される。今宵淋しき私のかたわらにも。
渇きなどない。満たされている。本当は。まだ気づいていないだけ。