7オンスの庭

文化あふるる言の葉の庭

彼女の庭

 

 

もしあの頃に彼らの音楽に、あるいはこの曲に出会えていたら、人生はきっと違ったものになっていただろう。もしかしたら音楽をやっていたかもしれない。もしかしたら仲間にも恵まれていたかもしれない。もしかしたら…。ありえたかもしれない過去を想像するのは楽しい。そうやってしか埋め合わせることができない虚しさもあるでしょう?これを読んでいるあなたに鼻で笑われるかもしれない。馬鹿にされるかもね。でも、それを否定することはきっとあなたにも誰にもできない。もちろん自分自身にも。大小の違いはあっても、誰しもそういう趣味に浸ったことは一度くらいあるはずだから。

 

 

「どうしてこんなクズになってしまったんだろう」

「こんなつもりじゃなかったのにな」

「足りない記憶」

「そんな奴と結婚しないでよ」

エルレの歌詞は負の感情を毛布のような優しさでくるんでくれる。

 

youtu.be

 

 

歳を重ねて、5年前まで熱狂的に好きだったアーティストの楽曲がいつの間にか聴けなくなったりした。そうやって細胞分裂に従って毎秒この体は移り変わっていく。それでいい。でも、5年前から聴き始めたエルレはいつまでも好きなままでいたいな。

 

 

 

救えない 付き合いきれない 彷徨える 自分を逃す 音の葉の庭

 

 

 

My Own Destruction