7オンスの庭

文化あふるる言の葉の庭

光明点

 

 

一切を 漏れなく包む 光明点 摂取不捨なる 慈悲の筆法

 

 

 

今度の日曜は4月28日。聖祖(賢治がいたサンガではこのように呼ばれていた)が七字を高らかに唱え、妙法蓮華最第一の法門を世に示した記念日に当たる。

 

南無妙法蓮華経の七字は、末広がりを意識したような独特の筆致によって表現される。これを光明点の筆法と呼ぶ。

 

七字は光。そして、七字を取り囲むようにして文字で描写される諸々の尊格もまた光。さらば、虚空会を再演する曼荼羅全体が、目の前で礼拝する行者を包み込む大きな光明として立ち現われてくる。

 

太陽が昇るのは、夜の闇を破るため。ボーディサットヴァが生まれてくるのは、衆生の闇を破るため。光は闇の厚い壁をブレイクスルーするために示現する。