藤井風 ガーデン
恋なのか はたまた推しか この感情 見定めるうち 一日が過ぎる
春の夕方の肌寒さにいまの心境が重なる。あなたのことが好きだけれど、これが恋なのか推しなのかわからない。たとえ恋だとしたら、絶対に届かない人に私は手を伸ばしていることになる。ならいっそ、推しということでいい。いいはずなのに、そう割り切れないところから、色々な感情の起伏が湧き出してくる。
あなたは優しいから、やわらかい言葉をかけてくれて、素敵な笑い声を聞かせてくれる。でもきっと、私はそんなに好かれてはいないことにも気づいている。それでいい。
私はあなたに感謝しかない。たとえ一緒にお花見ができなくても、たくさんの感情の花々を私の庭に咲かせてくれた。出会ってくれたことに、ほんとうに感謝しかない。