7オンスの庭

文化あふるる言の葉の庭

サン・ジョルディの日

加納有沙 ネコといっしょに〜星めぐりの歌

 

 

今週火曜はサン・ジョルディの日。日本ではまだまだマイナーだけれども、スペインを中心に世界中で、親しい人同士で本と薔薇を贈り合う文学的な祝祭。

 

4月23日はサン・ジョルディが殉教したと伝わる日。恋人同士や親しい人たち、家族の間で、1本の薔薇と1冊の本を贈りあってこの日を祝っています。赤いバラを贈る習慣は、サン・ジョルディ伝説のなかで、王様の娘が生け贄になる順番がまわってきた日、サン・ジョルディがドラゴンと激しく戦い勝利した時、ドラゴンの血から真っ赤なバラが咲き乱れ、その中で最も美しいバラを永遠の愛のシンボルとしてお姫様に贈ったことから、愛の証としてバラが贈られることになりました。

親愛なるひとに本とバラを贈ろう。サン・ジョルディの日 4/23

 

 

何日か早いけれど、サン・ジョルディの日に寄せて、私から読者の皆様に贈りたいのは、私の最推しである宮沢賢治の作品。青空文庫では現在、278もの作品が無料で公開されている。

 

 

私が最初に読んだ賢治作品(小説)は『雁の童子』。

 

私の最推しは『マグノリアの木』。

 

 

ぜひこの機会に賢治の幻想的な世界に触れてみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

おまけ

センチメンタルサーカス

可愛くて切なくて涙腺沼。

comic.webnewtype.com

 

 

この世をば

 

 

この世をば 浄土とぞ思う 遡り 穢土と見違えし 記憶浄めん

 

 

MIKA - Lollipop

 

 

 

銀河を旅して巡るといえども、最後にはここへと還ってくる。瞑想の中で、ここを穢土だと思い込んでいた過去の自分に、とっておきの飴玉をあげる。ほら、ここはこの飴玉よりも、うんと甘美なところだから、どうか、そんなに悲壮な顔をしないで。きっとそのままのあなたで、素敵な景色に辿り着けるから。

 

 

苦しみの 難儀の沼に 華の咲く 何にも染まらぬ 純白の蓮が

 

 

 

 

 

[2024春]今期推しアニメ4選

 

中島 怜 - GA-TAN GO-TON (終末トレインop)

 

 

 

大豊作 今期の二次元 連続劇 働き詰めの 日々に潤いを!

 

 

この明るい未来に祝杯を!

この素晴らしい世界に祝福を!3

 

このシリーズはほんとうに期待を裏切らない。今期が3期目だが安定の面白さ。いや、パワーアップしてる。のっけからカズマが出家する展開になっていてびっくりした。これから毎週楽しみで仕方ない。

 

 

第1話 じいさんばあさんと運動会

じいさんばあさん若返る

 

漫画をTwitter配信でリアルタイムで楽しんでいたので、アニメ化はテンション上がった。予約して1話から見た。アニメ版もよきかな。「へばね」とか東北の方言が声優さんの声で聞けるの、すごく嬉しい。

 

 

第1話 「夜のクラゲ」

夜のクラゲは泳げない

 

宇宙よりも遠い場所」や「ぼっち・ざ・ろっく!」みたいな青春味。掛け合いも良くて「リコリス・リコイル」くらい楽しい。正直、あまり期待せずに見始めたんだけど、めっちゃハマった。3話を早く見たい!個人的に今期のダークホース。

 

 

ちょっと行ってくる

終末トレインどこへいく?

 

地方コミュニティの衰退、人と人の分断、将来に希望が見えない感覚。終末系のムードに今の世相のリアリティが乗っけられていてゾクゾクする。第2話で、故郷に帰るための退路が津波によって断ち切られ、もう戻れない絶望とまだ見ぬ池袋への憧憬が重なり合うー。opが作品への没入をうまく誘導してて、実にいい仕事をしている。

 

 

一華を見て春を推せよ

30分弱のコンサート Fujii Kaze: Tiny Desk Concerts JAPAN

 

 

Norah Jones, Anoushka Shankar - Traces Of You (Live)

 

 

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等覚一転名字妙覚。

 

全分に住し、部分を行ずる。森を眺め見て、その中の一本の樹を演ずる。

 

自分の本質は世尊(バガヴァット)であると認識した上で、いま与えられているこの肉体で遊戯(リーラー)を遂行する。

 

視座を逆転させれば、部分に徹することで、全分を究竟するとも言える。道を憧れ求めるところに、すでに道がある。「一華を見て春を推せよ」と聖祖も仰せである。

 

 

経題や 四句偈のうちの ただひとつ 極めよ、それは 一切を蔵(きす)む

 

 

経巻のうちの短いワンフレーズを常に念じ修めるならば、そこにすでに大成への道が開かれている。たとえば「ねんぴーかんのんりき」や「まいじーさーぜーねん」、「がーじんきょーにょとー」など。

 

自分には何もできないと嘆く前に、あいつは何もできないやつだと誰かを貶める前に、自分ができるわずかなことを徹底して継続することで、思わぬところから光明が差し込む。私はそこに賭けている。

 

 

リザードマン

MONOEYES - リザードマン(cover)

 

 

 

名も知らぬ かわいい花に 蝶の舞う 空と水辺の 青に交わる

 

 

 

春になると、万物が蠢き、動き出す。狂ったような歓喜と共に。冬は必ず春になる。春は、普段は鳴りを潜めている若さが人生でもう一度主役の座を取り戻せるタイミングでもある。色褪せた憧れが命を吹き返す季節。今夜は誰かと楽しく呑めたらな。

 

名も知らぬ 旧縁温め 酔いしれる 宵を夢想す 浄土の華愛で

 

 

 

 

心教

 

 

しきり散る 櫻吹雪ぞ 大いなる 去苦楽之命(さくらのみこと) 逝きましにけり

 

 

昔、品田俊平という人がいた。郷里の新潟で呉服類の商売を営んだのち、精神的な世界に覚醒し、静岡に「大和同園」という施設を建立。ここで家を追い出された精神疾患を抱えた人々300名余りを受け入れた。断食祈祷の満願日に帰天。この一首は生田蝶介という人が彼の遺徳を偲んだもの。彼自身の辞世の歌も今に伝わる。

 

 

 

世の中は 雪に嵐に 月に日に ただまかせなむ 大富士のごと

 

 

 

 

 

 

先程たまたま上記のブログ記事を読み、不思議な因縁を感じたので、今回の記事に取り上げさせて頂いた。歌はwikiを参照した。

 

数えてみるとこれまた不思議なことに、来年はちょうど彼が帰天して90年の節目にあたる。

 

世間から追い出された人々を受け入れるという殊勝な宗教実践の雛形を残したこの人物に、私は敬いの一念と法華の妙味を献げる。

 

まいじさぜねん

いがりょしゅじょう

とくにゅうむじょどう

そくじょうじゅぶっしん

 

 

合掌

 

 

 

スダナ

 

 

 

めくるめく 未来予想図 描けない されど愛しい 「推し」持つ仕合わせ

 

眼中に いないかもしれない それでいい 吾が眼中に あなたがいるなら

 

庭園で 憧れの華 訪ねゆく 夢中に旅す スダナの如く

 

善知識よ 日々衰える 目を助く 先を見通す 眼を授けたまえ

 

 

 

Activating the Mahamayuri - Tengai Makyou Zero

 

 

 

 

本日の一曲はMONOEYESでBorderland(Acoustic Version)。