7オンスの庭

文化あふるる言の葉の庭

一善も修せざれども

 

 

 

 

一善も 修せざる泥の 凡夫には 六度万行 七字遺(のこ)せり

 

 

 

 

日妙聖人御書より。たったひとつのわずかな善すら修めることができないという深い懴悔。底下の泥凡夫としての自画像。しかし、そこで地上の歩みを終えるのではなく。地に足を着けて、あるいは、地を這いずり回りながら、懸命に立ち上がり進もうとする。法華が持つ底力。きっと賢治もここに魅せられたのだろう。