愛される ために愛する わけじゃない 掻き回される 悦びに浸る
相手が私のことを好きになってくれなくていい。むしろ相手にはそのままでいてほしい。「好きにならないで」ー『やがて君になる』の燈子の気持ちがよくわかるようになった。片思いは中毒になる。初めのうちはつらいけれど、段々と意のままにならない虚しさや切なささえ、愛おしくなってくる。胸の痛みが、この身で、この場で、私がいま生きているという事実に意識を引き戻してくれる。
信仰は恋愛に例えられ、その逆もまた然り。
永遠の片思い。
わたしは、何も持たないという喜びを持っています。神が存在するという実感さえありません。祈りも、愛も、信仰も、何もありません。あるのはただ神への憧れから生まれる絶え間ない痛みだけです。