Olaya Sound System - El Momento Perfecto
配られた カードがどんなに 弱くても ゲームを楽しむ 気概と頓知を
配られたカードが弱すぎて笑えてくる。左後ろから覗き込んだ友人が笑う。「お先真っ暗だな」。すると、右後ろから覗き込んだ友人が言う。「お先真っ黒だよ」。春の夜の夢。
一寸先の闇を、真っ暗と捉えるか、真っ黒と捉えるか。どちらも同じかもしれない。しかし、財福の神の名は「大黒天」なのだし、利益が立てば「黒字」になる。黒というのは実に縁起がいい。
きっとこれは、負けが確定した"終わった"ゲームなのだろう。 今更何を言おうと、負け犬の遠吠えにすぎないのかもしれない。しかし、遠吠えをしてでも、何とか与えられたカードでゲームを楽しもうとする気概と頓知は尽くしたいと思う。視点を少し世間の共通認識とずらせば、他の人には見えない希望の一手が見えるかもしれない。
純白の マグノリアたちは 散りゆくも 隣で桜 咲き誇っている