7オンスの庭

文化あふるる言の葉の庭

心象スケッチ

 

 

 

 

 

振り返る轍の中で光ってた 数えきれない迷惑と聞(ゆる)し

 

 

 

肌に心地のよい温度の春風が撫でていく雨上がりの夕焼けを自転車に乗って帰る。振り返ると車輪が通った後に轍ができていて、泥に夕日が映えて輝いている。そういえば轍は英語でキャリアだった。キャリアかー。私なんかがキャリアを語るのはあまりにもおこがましい気がする。振り返れば、社会人になってたくさんの人々に迷惑をかけて生きてきた。どの仕事も数えきれない聞(ゆる)しによって成り立ってきた。ありがたくもあり、身が引き締まる思いもする。今の仕事だっていつまで続けられるか定かではないけれど、職に就く前にハローワークで見た夕日に重ねた絶望と憧憬は今もこの胸に灼きついている。

 

 

本日の一曲は、peanut buttersで夕焼けハローワーク