諸共に 心の光 さしそへて
日出(いず)る國の 名をてらさなむ
千家尊福(大社教 初代)
有り難き また面白き 嬉しきと
みきをそのうぞ 誠なりけれ
※三つの「き」とお神酒(みき)、備えると供えるを掛けた和歌。
黒住宗忠(黒住教 初代)
天地海 めぐる月日の こころしれ
むかしもいまだ 生はかわらん
伊藤 六郎兵衛(丸山教 初代)
天地に みなぎる生命 ひしひしと
我魂に 伝へひびくなり
丸山敏雄(倫理法人会 初代)
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歌をつくりはじめると、自然に、いろいろの知識を得てくる。道理をわきまえてくる。人情に通じてくる。しかし、こんなことは、副産物に過ぎぬ。ほんとうに有難いと思うことは、悲しみがたちまち転じて喜びとなり、怒りはそのまま笑いとなり、憎悪は愛情に、恐怖は親愛に、渋柿が甘い甘い熟柿に変るように、人生苦のことごとくは、歌によって、そのまま愉悦歓喜の泉となる
丸山敏雄著『作歌の書』より
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多種多様な教説法門が説かれるのはすべて世界の維持のため。気質機根に合わせて甘露の流れを分岐させよう。すべての人が漏れなくそれぞれに恵みを受け取るようにするため。
いにしえの みおしえひらく もろもろの
みおやはうたう かんながらのうた