黒いオルフェ

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黒いオルフェ -　noon

褐色の太陽弾く若い肌朝露の夢幾度でも見よう

1959年。生まれる遥か前の、行ったことのない地球の反対側の国の映画。のはずなのだが、作品冒頭から最後まで漂い続ける無常感のお陰なのか、かなり没入して鑑賞できた。ラテンの陽気なムードとの陰影がよく効いている。ギリシャ神話を下地にしており、主役のオルフェも恋人のユリディスも共に神話に登場する神々の名。色々な見方ができる作品。年代物の映画特有のムードに浸るもよし。ブラジル音楽に聴き入るもよし。二次元作品で流行の「転生物語」と解して、元ネタである神話と絡めつつ、想像を膨らませるのも一興。

終わり方があっけなく感じた。が、これもまた余韻を残してくれる。