天国と
地獄の間
旅をする
この人生で
くりかえしてる
地獄の鬼とも云ふべき石川五右エ門と云ふ大盗賊が、自分の子どもと一緒に釜ゆでの刑(地獄の苦しみ)を受けながら、自分はひもじく苦しみ(餓鬼)ながらも、子どもには何の罪もないとぐちり(畜生)ながら、世に盗人の種は尽きまじと口ばしる(修羅)。かわいい子どもには、こんなことはさせまい(人間)と自分の頭の上にあげて、何とかして助けようとする(天上)、この移り変る心の姿である。
『神曲』や『ミーラージュ・ナーメ』などの世界文学。
天国と地獄の間を行ったり来たりする人間の在り方が幻想的に描かれている、と私は解釈する。
次にまた
落ち合う時は
至高天(エンピレオ)