夕暮れの
グラデーションに
鷲掴み
された心を
みそひともじに
※画像はイメージです。
家に帰る道すがら、夕暮れがピンク色の幻想的なグラデーションを見せていて、それがすごく綺麗で、しばらく動けず棒立ちになった。行ったり来たりを繰り返すこの退屈な街が芸術作品のように輝いて見える。こんなことは多分、中学生の頃以来だ。この感動をあの頃の自分ならきっと、下手くそな絵で表現しただろう。今の自分なら何で表現するのだろう?手元に手頃な色ペンはないし、キャンパスノートもない。スマホしかないな。そう考えた時、最近流行っているという短歌のことを思った。そうだ、この感動を短歌で表現してみよう。下手くそでもいい、だって別に、何かの賞を狙っているわけでもないし。気楽に綴り散らそうじゃないか。
そう思った先日のあの夕方から、短歌をずっと脳内で生成し続けては、スマホのアプリやこのブログにアーカイブしている。これが三十路に足を踏み入れた大人の、ささやかなチャレンジの始まりだった。