7オンスの庭

文化あふるる言の葉の庭

もし君と結ばれなければ

 

 

人ひとり忘れられずにいる夕べ

この先いくつ陽が沈んでも

岡しのぶ

 

 

 

 

 

青春がみそひと文字に注ぎ込まれている。当事者たちがもうすっかり忘れた頃に、通りすがりの私のような者が読んで甘酸っぱい気分になる。まるで親戚の誰かが埋めたタイムカプセルを代わりに開いているようで、いとエモし。

 

 

もし君と結ばれなければ: 飛びたてぬ十九歳の歌集