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一切義 成就と名づく シッダルタ

聖なる蜜の 湧き出る泉

 

 

 

 

 

 

 

明日は12月8日、成道会です。

 

クリスマスほど認知されてはいない、かなりマイナーな祝祭ですよね。

 

不自由ない生活、約束された王位、愛すべき妻子に恵まれながら、王都カピラヴァストゥにそれらすべてを残して修行に打ち込んだシッダルタ王子。幾星霜経てようやく悟達しブッダの自覚をされた尊いお日柄、それが12月8日の釈尊成道会と伝えられています。

 

ブッダガヤの菩提樹の下で瞑想を続けていたブッダはこの日の明けの明星が輝く頃に、ついに悟りを開いた。35歳の時であった。

お坊さんだけが知っている、12月8日の秘密 | ハフポスト LIFE

 

 

シッダルタという名の意味は「すべての目的を成就した者」という意味だそうです。

 

この「すべての目的」について思いを巡らせてみるに、それは、世界の維持完成、あるいは、世界がぜんたい幸福になって個人の幸福が確立されること、皆が誰ひとり漏れることなく無上の身体を手に入れることだったのではないでしょうか。

 

いま現実世界を見渡しても、その理想が実現されているとは言えません。

 

では、シッダルタ王子の成道はまやかしだったのかと言えば、そうではないと私は思います。以下に展開するのは私の思索です。

 

まず、目的が花開くための種の中では潜在的に既に成就を見ていて、あとはその種を私たちひとりひとりの内なる庭園に蒔くだけ。今の世界はそういう状態なのではないでしょうか。種を蒔く、するとやがて花が咲き、その花は甘美な蜜を湛えることでしょう。大量の蜜が世界中から溢れ出す時、人々は源泉を尋ねるでしょう。流れを遡って辿り、その蜜の源泉にあたるお方を自身の内に見出して「世尊!」と感嘆する、それが未来の成道会の姿になる予感がしています。今はまだ極東の国のマイナーな祭礼に過ぎませんが。

 

 

妙(सत् 、サット)は、サッダルマのサッ(ト)であり、オームタットサットのサット、永遠の教法における真実義。

 

妙は、仏であり、月であり、太陽であり、星であり、鏡であり、服であり、食べ物であり、大地であり、大海であり、一切の功徳であり、如意宝珠の珠。

 

妙は、花であり、蜜であり、それらの大元である母なる種。

 

妙は、すべてのすべて、一切者がとるすべての相(すがた)。

 

 

 

 

 

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