魑魅魍魎 病も魔物も 従える
闇は光の 随行なれば
74年前の今日、使命を終えてこの世を旅立った偉大な闘争の生涯にこの一首を献げる。大聖者よ。あなたに倣い、わたしもまた、自身の内に、また、自身を取り囲む一切の内に、妙なる真実在ナーラーヤナを観ることができますように。今生でニルヴァーナに到達することができますように。
オーロビンドのキャリアは愛国闘争から始まった。勾留中に目にした『ギーター』を起点にして霊性が深まり、ついには求道者たちの師と仰がれるようになった(但し、彼自身はグルと呼ばれるのを嫌がっていたようだ)。
オーロビンドにはミラという善き友がいた。ミラはオーロビンドたちの枯淡な修行者コミュニティを献身的にサポートし、道場の環境整備に尽力した。その功績は、オーロビンドをして「マザー」と言わしめたほどだった。
彼女自身もまた優れた修行者であり、未来の社会に対して明確なヴィジョンを持っていた。
ミラが提唱して創設されたのが、巨大なコミュニティー「オーロヴィル」である。
これは、いずれ人類がかつての恐竜のように衰えた、その後にあらわれるであろう、次の種の出現への準備として、世界市民の街をインドに作ろうという彼女の呼びかけに、インド政府や国連のユネスコなどが応じて創立されたもので、ポンディチェリーから北へ約12キロ行った地に、約800ヘクタールの広さをもって敷地が広がっている。
「オーロヴィル」はフランス語で「夜明けの街」という意味だが、無論オーロビンドの名をかけている。
2/21・「マザー」ミラ・アルファサ - 1日1話・話題の燃料