もし今日が 最期だったら 誓い合おう うしとらのわたり どのでまた逢おう
霊鷲山は法華経の虚空会を成り立たせる舞台。行者は死後この岩山に詣でて寂光を愉しむという。また、霊山の艮(北東)の方角の回廊では大師に巡り逢えると説かれる。
いつかこの身で訪れてみたい。
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bay fmのHedgehog Diariesで、ハビタブルエリア、人間が生きていける領域が年々変わっていくかもしれないという話が紹介されていた。地球沸騰化の影響で、いま住んでいる土地が人間の生活圏として適さない環境になってきた時、移住を余儀なくされて、いまある都市もやがては誰も住めない廃墟になるかもしれない。実際、日本各地でエアコンなしにはまともに生活できない異常な状態になっているし、これは遠い未来のSF的展望ではないと思う。近い将来には水位が爆上がりして、みんな海上生活者になっているのかもなぁ。どんな環境になったとしても、それなりに人生を楽しめる適応性は待ち続けていたい。
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1人の存在に2人の天使。倶生神は同名天と同生天の2柱からなる尊格。 文字通り、ともに生きる神。誰の両肩にもいて、日夜ご守護を蒙っている。天人常充満の最も身近な事例の一つ。
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秘部神通
この歌川国芳が描いた、盥に映っている女性器の絵は、海外の、とくに女性に受けたそうだ。西洋では、ミケランジェロのダビデでも、ブールデルのヘラクレスでも男性器は平気で露出しているのに、女性器はなぜか隠している。… キャサリン・ブラックリッジによると、西欧でも昔は、女性器に神通力が宿ると考えられていた時代があったそうだ。そのDNAが刺激されるのかもしれない。
『春画と日本人』(記事内に春画を含みます、当然ながら) - だうなあ日記
当時は、航海の安全を祈願する際、海神に女陰を見せる呪術があったともいいます。『土佐日記』にもその記述があり、「胎鮨(いずし)、鮨鮑(すしあはび)をぞ、心にもあらぬ脛(はぎ)に上げて見せける(胎貝の鮨や鮨鮑を、思いもかけぬ脛まで高々とまくり上げて、海神に見せつけた)」と描写されています。ここでも、胎貝や鮨鮑が女陰の比喩になっています。
娘子が僧を揶揄した時の歌・・・巻第3-327 - 大和の国のこころ、万葉のこころ
成程、色々なものに神通というものは宿るものだなあ。
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多宝塔碑
西京さいきょう龍興寺りゅうこうじの僧楚金そきん(695~759)が静夜に法華経ほけきょう(お経)を唱えて修行中、多宝塔が目前に現れました。その霊感に感激して多宝塔建立の計画をたて、許王瓘きょおうかん、趙崇ちょうすう、普意ふいの賛助・寄付を受け、場所を千福寺せんぶくじに選び、742年(天宝元年)に着工しました。翌天宝2年、朝廷から多宝塔の額をもらい、天宝4年に工事を完成、毎年春秋の2回、同行大徳49名を集めて法華三昧ほっけざんまいを修行することを恒式とする勅許を受けました。また法華経ほけきょう、菩薩戒経ぼさつかいきょう、観普賢行経かんふげんこうぎょうを血書し、皇帝や民衆のために1000部の法華経を書写して塔中に置いたこと、大量の舎利しゃりを感得したことなどを列挙し、さらに法華経がいかに優れたものであるかを述べ、法華経信仰に立つ楚金そきん禅師の事業を称賛しています。
【顔真卿の楷書】多宝塔碑(たほうとうひ)について解説/特徴・書き方・内容/臨書に使える全文画像 | SHODO FAM
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おまんだらは、パンテオンであり、パンデモニウムでもある。清濁併せ呑み、一切を網羅した、完全無欠のアルタ。