死に向かい 仮の宿りを 旅立ちし 5人の若き 獅子の勇姿よ
アニメ「86 エイティシックス」を9話まで見た。
人間ではなく豚として扱われるアウトカースト層「エイティシックス」。身体的特徴を理由に敵国の武装AI「レギオン」との勝ち目なき戦闘を国家から押し付けられるも、己の生き方への矜持を胸に終の道を突き進む。
主人公が属する理不尽にまみれた祖国の名はサンマグノリア共和国だが、「絶望を抱きながら死出の難所を突き進む」というモチーフは賢治の短編『マグノリアの木』を彷彿とさせる。まだ途中までしか見れていないが、ここまででも充分、感情が揺さぶられる名作だと思う。
本日の一曲は
SawanoHiroyuki[nZk]:Lacoで「Hands Up to the Sky」。
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レギオンは複数の福音書に共通して登場する悪霊の名。人に取り憑いていたが、イエスとの問答の後、豚に憑依し、崖から落ちて溺れ死んだ。レギオンは軍隊の単位で、5,000人規模に相当するらしい。敵兵の名称として確かに相応しいネーミングだ。
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手仕事の動画っていいよね。ポラーノ・ポラーリの紹介動画。名称は賢治の『ポラーノの広場』から。ドイツのレデンプトール(贖い主の意)修道会が運営。